キネシオテープってどんなテープ?
皆さんはテーピングって聞くとまず何を思い浮かべますか?
突き指した時のアレ?
捻挫した時のアレ?
そうですね、それらもテーピングです。
それは伸びないホワイトテープを使ってガッチガチに固める
いわゆる固定をさせるテーピングなんです。
それに対して、
キネシオテープを使うキネシオテーピングでは、
専用のテープを使い固定しないで動かしながらサポートしたり回復させたりします。
「動かしながら?」「テーピングなのに固定しないの?」って思われましたか?
実は・・・そうなんです!!
キネシオテープの特徴をちょっとだけ説明しますね。
キネシオテープはヒトの皮膚や筋肉とほぼ同じ伸縮率を持っています。
この特徴を活かした貼り方をすることでテープで皮膚にシワを生み出します。
シワが生まれた皮膚表面の皮下には、隙間が出来ます。
この隙間を作ることで固定せず動かしながら回復させていくことが出来るのです。
ちょっと難しく感じちゃいましたか?
でも、そんなに難しく考えなくても大丈夫です。
キネシオテープがどうやって皮下に隙間を作るの?
キネシオテープは皮膚や筋肉の伸縮率に近い性質上、皮膚に違和感 なく貼りつきます。
皮膚に貼り付いたテープが伸び縮みして皮膚を持ち上げます。
皮膚を持ち上げることで皮膚表面にシワが出来ます。
シワができた皮下にはわずかな隙間が出来ます。
この隙間に血液やリンパ液、その他老廃物が流れていきます。
どんな効果があるの?
キネシオテーピングには4つの効果があると言われています。
①筋肉の機能を正しくもどす
②血液・リンパ液の循環を良くする
③痛みを抑える
④関節のずれを正す
①は、使いすぎた筋肉や痛めた筋肉を治すということです。
ひさびさの運動で全身が痛くなったり、
仕事で腰を痛めてしまったり、
膝が痛くて長く歩くのが辛い時キネシオテープを貼ることによって、
伸びすぎた筋肉、縮みすぎた筋肉をもとに戻したり、
弱っている筋肉を強くする効果があるのです。
②は、たとえば肩こり、浮腫み、冷え性などを改善するものです。
血行不良となった血液やリンパ液の流れをよくするために、
皮膚とその下にある組織間の隙間を拡げることによって、
その循環を助け、局所にたまっている血液やリンパ液の循環を改善することができます。
③は、痛みを軽減してくれる効果です。
痛みを感じたときに、自然に手をあてがったことはないでしょうか。
これは、皮膚や筋肉を刺激することで、
痛みを消す効果があることを本能的にわかっているからなんです。
本来人間には自分で痛みを抑える機能があり、
それがキネシオテープを貼ることによって、活性化されるのです。
④の関節のずれというのは、
おもにスポーツでの障害によって起こることが多いのですが、
その場合にもキネシオテーピングは効果を発揮します。
ずれを治すためにはある程度テープを引っ張って使用します。
膝や足首など、強い衝撃で痛めやすい部分によく使われます。
テープを上手に貼るコツとは?
この4つの効果を生む為には貼り方にちょっとしたコツが必要なんです。
最も基本的で、最も重要と言っても過言ではないこの貼り方のコツをちょこっとお教えしちゃいます。
それは・・・
皮膚を伸ばして、テープを伸ばさずに(置いていくようなイメージ)貼付していくのです。
例えば、
腰に貼るのであれば、腰を丸くかがめて皮膚を伸ばし、
テープは伸ばさず貼ります。
すると、皮膚が元の状態に戻った時にテープがシワシワになります。
このシワシワを作ることで皮膚を持ち上げられ、
皮下にわずかな隙間が生まれ、
滞っていた間質液((血液やリンパ液)の流れが良くなり、
疲労の回復や浮腫みを解消する手助けをします。
どうでしたか?
なんとなくキネシオテーピングのシワのお話、イメージできましたか?
効果もなんとなく理解できたでしょうか?
次回は馬用のテープをご紹介しますね。
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